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ひとひらの雲

日々のこと

春子の人形 花へんろ特別編 

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夢千代日記
花へんろ
その早坂暁の遺作

昭和の名ドラマが帰ってきた。
花へんろ特別編 春子の人形
BSプレミアム

四国のお遍路道の大店の坊ちゃん良介と
その血の繋がらない妹春子との悲恋。
早坂暁の実話だという。

ある日、店の表に赤ん坊の泣き声が聞こえる。そこには乳飲み子と日本人形が。

その日から、赤ん坊はその家の妹として大切に育てられる。
美しい少女に育ってゆく春子は、兄に淡い思慕を抱いていた。
そして兄が、海軍兵学校に合格して町を出たその時に、母から事実を聞かされる。
お兄ちゃんは、知ってるの?
そうよ、その時良介もその場にいたの。
血縁のない兄を春子は好きになっても良いのよ、という母静子。
あなたたちがこの先一緒になってもいいと思ってる。

そして、自分の思いを伝えようと、反対する父や母を振り切ってひとり防府に向かう春子。
でも、広島で防府行きの列車は出た後だった。

そして、防府の兄良介も春子を想っていた。

良介は広島に新型爆弾が落ちたことを聞く。
多数の死人が出てるらしい。
救援に防府から広島に向かう列車。
広島の手前で立ち往生した列車。なぜか上官は窓を閉めて幌を降ろせと指示される。電気も止まり、蒸し風呂のようになった列車で、良介たちは、汗を流し、とうとう動かない列車の窓を開ける。

そこには数え切れない数の青い炎が揺らめいていた。
火葬もされず、放置された人が発するリンの炎。

それは美しく恐ろしい光景でした。

そして、戦争は終わった。
生家に帰り着いた良介は、春子は?どうした?なんでいない?
静子は、わたしのせいだ、と泣き崩れる。
あの時止めておけば。

あの広島のあの日以来、春子の消息はぷっつりと途絶えていた。


これを描かないと死ねないと、早坂暁は言っていた。
妹はあの業火で、どこでどうやって死んだのか。
あのまま生きていたら、きっと一緒になったはず。

戦争はあまりに酷い。
なんとか、そちらに向かわない世の中にしないと。
私の、貴方の大切な人の為に。


9月の1日午後3時に再放送が決定しました。
ぜひ、地上波でも。



その昔、早坂暁はNHKの西門前のビルに住んでいて、そのビルの一階が私の職場でした。

お姿をお見かけした。
ビルの2階が鰻屋で、鰻がお好きだったような。

もう35年も前の話。







コーネリア・フォス そしてグレン・グールドの恋  

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光の犬という小説を読んでいます。
ゆっくり大切に読んでいるのでその小説の話はまた今度として。




その本のカバーにプリントされている絵に惹かれている。
コーネリア・フォスという女性が描いた寂しげな風景画。
そして、光の犬を書いた松家仁之のエッセイをみつけた。
武満徹とルーカス・フォスは旧知の友人同士。
そしてルーカスの妻がコーネリアだ。

『光の犬』の絵について ――武満徹、グレン・グールド、コーネリア・フォス

『光の犬』の装画は、コーネリア・フォスというアメリカの女性画家の絵です。
著者はこの画家の絵を、「芸術新潮」の編集長時代、〈武満徹特集〉で初めて知ったそうです。武満徹の遺品のなかに一枚の絵はがきがあり、その風景画が深く印象に残っていたとのこと。絵はがきの送り主は、コーネリアの夫で、高名な作曲家ルーカス・フォス。武満徹とルーカス・フォスは親しい友人同士でした。そしてコーネリア・フォスは、グレン・グールドともゆかりの深い人だったのです。
コーネリア・フォスとグールドをめぐる話は、著者のエッセイ「グールドの恋人」(日経新聞 2017年11月19日)で読むことができます。

グールドの恋人 松家仁之 
 

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO23604180X11C17A1BC8000?s=3


グレン・グールドのゴルトベルグ変奏曲について


グレン・グールドはクラシックの音楽家ではない
宮澤淳一

http://www.walkingtune.com/gg_07_kangaeruhito.html


ジャズみたいなバッハ
確かにそんな感じです。

でも、だから良かったりもする。



https://youtu.be/mCaTdCRHlyI

猛暑の夏、私はひとり部屋でグールドを聴く。



奈良ひとり旅 その8 

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さて、秋篠寺へ。

西大寺駅で降りて、バスで向かいます。
街中のお寺。
でも門を一歩入るとシーンとした空間。
お堂に静かに進みます。
お香の香りと日向から急に暗いお堂に入って最初は目が馴染まない。


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だんだんと見えてきました。
シーンと暗いお堂に無言で佇む伎芸天
なんという。
匂うような、決していやらしくないけど、女の人としか思えません。
腰のその線に色気が漂う。
あのお顔。
優しげで、ふんわりとしていて、ちょっと儚げな。
腰をちょっと捻って、ふっくらと佇むそのお姿。


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ちょうど斜め右に座り心地の良いベンチが。
ずっとじっと座って見つめていたいそのお姿。
美しさとは何なんだろう。
魂を感じること。
鏡のように、何か向こうの世界を見せてくれること?

ここもまた来たくなるお寺でした。
またね、伎芸天様
また会いに来るわ。




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そして西大寺
こちらの文殊菩薩も良かった。
ここの善財童子もかわいいです。

大体どこのお寺でも、私以外の参拝者は、お賽銭を入れて、拝んで、ちょっと仏様を見て、御朱印帳に書いてもらうのが目的の方が多い。
私は目的が違うので横から見てるだけだけど。
私の場合、信心の気持ちが薄いのが申し訳ないのだけれど、ずいぶんと違うその差に驚く。
好きな人に会いに行くのと似てる。



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お腹空いてしまった。
心残りが一つ。
最初に食べた玄の蕎麦がいまいちで。
このまま帰るのはどうにも。
前に行った唐招提寺近くのあのお蕎麦やさん、あそこに行こう。
蕎麦切り よしむら

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お昼もかなり過ぎて、お店も空いてます。
シンプルにざるそば
日本酒
これです。これが蕎麦。
ここにも、岩塩が置いてあって、そばつゆと別に、岩塩と山葵で食べる蕎麦は蕎麦の香りが生きてて美味しい。

唐招提寺は前に来た時、しんと美しく感激したのに、今回は中国語のワイワイガヤガヤが聞こえて来て、がっかり!
もう薬師寺もきっとこんな感じかもと、さー、もう京都に行こうっと。



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近鉄で京都まで戻る一つ手前の駅東寺で降りた。もう暑いし、ベタベタだし、銭湯なんてどうかしら。
懐かしいような銭湯を探して行きました。
番台のおばさんもお客さんたちも親切。
あんた、どこから来はったん?
横浜なんです。
そー、まーゆっくり汗流してってな。
これから?京都駅から新幹線?
そうなんです。
暑い陽射しが少し陰った午後遅く、夕餉の支度の前の時間、おばあちゃんやら、おばちゃん、小さい子を連れた若い母親が、皆ニコニコと銭湯で汗を流し、扇風機に当たり、世間話を交わし、ほな、お先に、と帰って行く。


さて、汗も流して爽やかな気分。
もう帰るだけね。



京都駅で京都エールとチーズを買ってめぐみに乗車。

最後まで、いい旅でした。


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おしまい

奈良ひとり旅 その7 

3日目
昨日友人から勧めてもらった朝の散歩。
昨日の雨の余韻が残った、すこしもやっとした朝の空気。
ホテルを出て、興福寺を抜けて、東大寺の手前を右に。
美しい緑の公園を抜けて、目指すはあの二月堂。

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3月に来た時は、ちょうどお水取りの日で、ぎっしりと詰め掛けた人の波でお水取りの始まるのを待っていました。

朝の静けさの中、ちらほらと散歩の方々。

いい気持ちです。

二月堂は朝早くから開いてると昨日教えてもらったし。

あのお水取りで火の玉が縦横に駆け巡り火の粉を撒き散らした、ここが舞台です。
今日はあの喧騒はなく、しんと静かです。
ここから東大寺、そして奈良の街並みが望めます。


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そして火柱を持って駆け上がった長い階段をゆっくり降りました。

東大寺の裏あたり、路地をずっと歩いて、どこも風情のある土塀が続きます。

だんだん日差しが強くなって来ました。
奈良ホテルの真ん前の路地の階段を抜けて、教会の前を過ぎると奈良ホテルの裏門です。

ちょうど奈良ホテルの真裏が私の泊まったホテル。

さて、荷物をまとめて、今日は帰る日。
実は行きたいところが。
秋篠寺
ちょうど奈良から京都に戻る道筋です。

いろいろ買ったお土産や着替えを段ボールで出してしまったので軽装です。
さて、いろいろお世話になりました。

ホテルを出て、ならまちあたりフラリとしていると、ちょっと素敵な骨董屋。

そこで皿やら蕎麦猪口やら見ていると、店主のお兄さんと話し込んでしまった。
よく聞いたら、横浜出身?
どこ?私上大岡だけど。
えー僕もです。
なんだ、中学校の後輩!だいぶ離れた後輩!笑!


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続く

奈良ひとり旅 その6 

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奈良町バル アムリット

三条通りからぜいたく豆のローソンのところを一本入って左に折れる。
とてもお洒落なバルです。

実は前に奈良旅行で寄った鴨十というカウンターの鴨料理の店が忘れられず、探しましたがすでに閉店。
とうとうメールで聞きました。
鴨十というのは鴨を飼育しているところ。
おたくの鴨食べさせてくれる店はありませんか?
そこで教えていただいたのがここ。
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雰囲気の良い店です。
1人でカウンターへ。
あちらから、ハーフにいたしましょうか?
そうしていただけると助かります。
鴨胸肉ソテーと鴨レバーのタタキ
クレソンのサラダ
サザエとエリンギのソテー
ラムの煮込みクスクス添え
お料理は、前の店より断然上!
特に鴨とラムは素晴らしかった!
これ全てハーフなのです。

ワインはベネチア映画祭の公式ワイン
まあまあ美味しかった。

満足です。
スタッフもとても素晴らしい対応です。
横浜に帰ったら、奈良に行ったらここ!と吹聴しますね。
コスパも最高!

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今日は飲みすぎではないし。
コンビニでビールでも買って、お部屋には日本酒も残っているし、そうそう、昨日開けてしまった今西本店の奈良漬けきざみ
あれをツマミにちょっと飲んで、ぐっすり!



続く
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